メンタルヘルスマネジメント検定とは、大阪商工会議所が主催する試験で、企業の経営者や人事・労務管理スタッフ、管理者、従業者がそれぞれのコースに分かれ、働く人たちの心の不調の未然防止と活力ある職場づくりを目指して、職場内での役割に応じて
必要なメンタルヘルスケアに関する知識や対処方法を習得していきます。
他のメンタルケア資格と比較すると、法律・規制に関する内容、職場・組織内での振る舞い方をしっかり学習する必要があります。
おすすめの人
全社会人ではあるのですが、これから人口減少し、労働力が減少していくことを考えると、今在籍している方のパフォーマンスをメンタルの問題で低下させられないですし、内容によっては法令にも抵触する可能性があるため、特に管理職の方には、自分を、そして、部下を守る意味でも、オススメします。
コース内容
コース対象は、役職・役割に応じた形になっていますが、どのコースでも、受験資格に制限がないのが特徴です。
コース | Ⅰ種 (マスターコース) | Ⅱ種 (ラインケアコース) | Ⅲ種 (セルフケアコース) |
---|---|---|---|
対象 | 人事労務管理スタッフ、経営幹部 | 管理監督者(管理職) | 一般社員 |
目的 | 社内のメンタルヘルス対策の推進 | 部門内、上司としての部下のメンタルヘルス対策の推進 | 組織における従業員自らのメンタルヘルス対策の推進 |
受験資格 | なし | なし | なし |
受験料 | 11,000円 | 6,600円 | 4,400円 |
合格率(※) | 15~20% | 45~70% | 70~80% |
公開試験日程
年2回(3月・11月頃)、全国15都市の試験会場で実施されます。ただし、I種は11月のみです。
試験方式
統一試験日・試験会場での、マークシート方式になります。
試験の注意事項
- 受験資格がないことから、I種とII種、II種とIII種を同時に受験することも可能です。そのため、試験の日程は、午前がII種、午後がI種とIII種になっています。II種とIII種を同時に受けた場合、II種が先に実施となる若干変則的なスケジュールになります。
- 試験会場が大都市圏に限定されているため、受験地の確認は必要です。
出題範囲
Ⅰ種 (マスターコース)
- 企業経営におけるメンタルヘルス対策の意義と重要性
- メンタルヘルスケアの活動領域と人事労務部門の役割
- ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
- 人事労務管理スタッフに求められる能力
- メンタルヘルスケアに関する方針と計画
- 産業保健スタッフ等の活用による心の健康管理の推進
- 相談体制の確立
- 教育研修
- 職場環境等の改善
Ⅱ種 (ラインケアコース)
メンタルヘルスケアの意義と管理監督者の役割
- ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
- 職場環境等の評価および改善の方法
- 個々の労働者への配慮
- 労働者からの相談への対応(話の聴き方、情報提供および助言の方法等)
- 社内外資源との連携
- 心の健康問題をもつ復職者への支援の方法
Ⅲ種 (セルフケアコース)
- メンタルヘルスケアの意義
- ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
- セルフケアの重要性
- ストレスへの気づき方
- ストレスへの対処、軽減の方法